ザ・クラウン【おすすめNETFLIXオリジナル・ドラマ】


ざわひろ

個人的スコア 9点(10点中)
庶民から見ると人間味の少ない人間たちの、めちゃくちゃ人間臭いドラマ。
ものすごい再現度。圧巻。
知られざる英国王室の秘密、王族の葛藤の描かれ方が超リアル。

「」の基本情報

シーズン数 3
話数 各10話
1話あたりの時間 およそ55~65分
IMDb 8.7
URL https://www.netflix.com/jp/title/80025678

英国君主、エリザベス2世。政界実力者との確執、王室のロマンス、そして20世紀後半を彩る歴史的事件の影で葛藤する、生身の女王の姿を重厚に描いた大作ドラマ。
出演:オリヴィア・コールマン、ヘレナ・ボナム=カーター、トビアス・メンジーズ
原作・制作:ピーター・モーガン
(Netflixより引用)

ここがポイント!

  • とにかく役者が上手い。
  • 王族としての自分、人としての自分に揺れる様がヒリヒリする。
  • とにかくスキャンダルが多い。パパラッチの気持ちも分からなくはない…。
  • 「姉妹って、世界中こうなんだろうな…」みたいな描写が多く胸が痛い。
  • 政界と王室の関係などが興味深い。

あらすじと感想(ネタバレほぼなし)

あらすじ

第二次世界大戦終戦から2年後の1947年、エリザベス王女はギリシャやスウェーデン王室出身者であるフィリップと結婚。その後幸せな結婚生活を送るも、1952年に父ジョージ6世が逝去。それにより若干25歳で女王の座に君臨することとなった。シーズン1は主に女王即位・戴冠式〜第三次チャーチル内閣からイーデン内閣への変遷など、1955年までの出来事を描く。

シーズン2は、1956年のスエズ動乱、それに纏わるイーデン首相の動向〜時期マクミラン首相の辞職、1964年にエドワード王子が誕生するまでを描く。

シーズン3は、年齢の動きとともに俳優陣が一新。1964年から1977年まで、ウィルソン政権の下での治世が中心に描かれる。ウィルソンに対するスパイ疑惑とクーデター計画、夫フィリップとマーガレット王女、成長したチャールズ皇太子との関係が描かれる。

感想

とにかく全てが興味深かった。今まで英国王室にさほど興味がなかったので、ちょっとした歴史物を観る感覚で観始めたら、すぐどハマり。

突然の王の死により若くして女王になるエリザベスの葛藤。夫でありながらも日陰の存在であるフィリップの葛藤。エリザベスより自分の方が女王に向いていると思いながらもどうすることもできない妹・マーガレット王女の葛藤。それぞれの人物の葛藤とエリザベスとの関係がめちゃくちゃ濃く描かれている。

王室と政界の関係性なども、初めて知る部分が多かった。特に、チャーチルとエリザベスの関係性はその後の他の首相との関係性よりも蜜なものがあり、チャーチルが退く際のエリザベスのスピーチは涙ものだった。

美しく活動的だが、どこか軽薄なマーガレット王女は、しっかり者の長女に対してお転婆な次女、というステレオタイプな姉妹像をこれでもかというぐらい体現した人である。

フィリップは、「自分は男なのに、夫なのに」常に脚光を浴びることがないことに不満を持っている。そのことにエリザベスはもちろん気づいているが、大人になれと言わんばかりの態度で毅然と接する。彼女のそういった態度もまたフィリップを悩ませる、というのが辛いところ。ただ、2人はなんだかんだで愛し合っている。

シーズン3になると、チャールズの登場回数が増えます。幼少から気弱で頼りないチャールズ。彼は王位継承者としてしっかりしなくてはと思いつつ、一個人として自分の個性も大事にしたいと考えている。ウェールズへの留学は彼の精神的な転機にもなるエピソードで、そこでの恩師とのやり取りには胸が熱くなった。

俳優陣について

エリザベス女王とフィリップ役は、クレア・フォイとマット・スミス。マット・スミスは『ドクター・フー』の11代目ドクター役。
シーズン3からは『女王陛下のお気に入り』でのアカデミー主演女優賞受賞で知られているオリヴィア・コールマンとゲーム・オブ・スローンズのエドミュア役でおなじみのトビアス・メンジーズ。

マーガレット王女役はシーズン1,2がヴァネッサ・カービー、シーズン3はヘレナ・ボナム=カーター。

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Thank you so much @tomford

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オリヴィア・コールマンとヘレナ・ボナム=カーター。

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Queens ❤️

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まとめ

圧巻の出来でした。歴史物でありヒューマンドラマであり恋愛モノでもある。エリザベス女王という人の動向に今更ながら注目したくなる内容でした。

バッキンガム宮殿の再現度もかなり高いようで、制作費もかなりかかっている模様。十二分にその甲斐がある、深みのあるドラマです。